二重燕尾形蟻枘(ありほぞ)と、糊付けされたカンバス

作品の裏面に見られる11センチにわたる割れ目の広がりを食い止めるため、クルミ材の二重燕尾形蟻枘(ありほぞ)が二つ、《モナ・リザ》の基底材の3分の1の厚さではめ込まれていました。

これらがいつ施されたのか、また、その一つがいつ消失したのかは、正確には分かっていません。この消失を補完するため、空いた溝の底にと割れ目の長さに沿って、カンバス地が糊付けされています。さまざまな検査の結果、割れ目の進行は止まっていることが確認されています。

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「3」

数字の「1、2、3、4」がそれぞれ、パネルの高さほぼ全体に渡り4カ所に書き込まれ、縦方向に並んでいます。これらの数字は、パネルを支える樫材の枠に取り付けられた4本の横木の位置を印しています。

今日では、パネルの変形や絵に悪影響を及ぼすような変化を事前にリアルタイムで感知するため、4本の横木にはセンサーが取り付けられています。

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虫の巣穴

ポプラ材パネルの裏面全体にわたって、表面に空いた小さな穴が目立っています。これは、木を栄養分とする木食虫が通った跡です。

パネルの横断面には、わずかに鉋(かんな)がかけられており、やはり虫の通路が網目状になった様子が見られますが、穴の開口部は裏面のみに見られます。

今日では、作品は密閉された展示ケースの中に保管されているため、虫の侵入の恐れはまったくありません。

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縁取りの紙

ポプラ材パネルの四辺のすべてに、紙による縁取りが見られます。これは、かつて、絵と保護ガラスの接触を避けるために貼られた紙です。また、それ以前に貼られていた縁取りの紙の跡も見えますが、それは紙をはがすことで、木板の色が変わってしまったためです。

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「4」

数字の「1、2、3、4」がそれぞれ、パネルの高さほぼ全体に渡り4カ所に書き込まれ、縦方向に並んでいます。これらの数字は、パネルを支える樫材の枠に取り付けられた4本の横木の位置を印しています。

今日では、パネルの変形や絵に悪影響を及ぼすような変化を事前にリアルタイムで感知するため、4本の横木にはセンサーが取り付けられています。

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「2」

数字の「1、2、3、4」がそれぞれ、パネルの高さほぼ全体に渡り4カ所に書き込まれ、縦方向に並んでいます。これらの数字は、パネルを支える樫材の枠に取り付けられた4本の横木の位置を印しています。

今日では、パネルの変形や絵に悪影響を及ぼすような変化を事前にリアルタイムで感知するため、4本の横木にはセンサーが取り付けられています。

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「1」

数字の「1、2、3、4」がそれぞれ、パネルの高さほぼ全体に渡り4カ所に書き込まれ、縦方向に並んでいます。これらの数字は、パネルを支える樫材の枠に取り付けられた4本の横木の位置を印しています。

今日では、パネルの変形や絵に悪影響を及ぼすような変化を事前にリアルタイムで感知するため、4本の横木にはセンサーが取り付けられています。

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