用語集

アゴラ

古代ギリシアでは、アゴラは、市民が民会を開く公的な場所であり、下町にあった。神々の庇護の下、議会、執政官、裁判官などが集まった。

 

アッタロス朝 

ぺルガモンの都の君主(アッタロス1世救済王、アッタロス2世愛兄王、アッタロス3世愛母王)の王朝で、小アジアの大部分を領土として獲得し、ペルガモン中心にヘレニズム文化が繁栄した

 

アルカイック期

ギリシア美術における前700年から前480年までの時期。

 

オール(櫂)収納箱

ギリシアの戦艦には、船体の両側から張り出した箱が、数段に重ねられたオール(櫂)を支えるために十分な高さに取り付けられていた。張り出して付けられたオール収納箱は、《サモトラケのニケ》の台座に表されているように、ヘレニズム期の船に非常に特徴的な様相を与えている。

 

片持ち梁

支柱から突き出ている部分。

 

カベイロイ

ギリシアの各地、とりわけサモトラキ島とイムロズ島で崇拝された神々。

 

ギガントマキア

巨人たちと神々との戦い。

 

喫水線

水面が船体に接する線。

 

キトン

細かい襞をつけた亜麻のチュニック。腰のところで帯をしめる。男性用は袖がなく、丈が短い。女性用は袖があり、丈が長い。肌の上に直接着用した。
布地は肩の上で、縫い合わされるかブローチで留められ固定される。好みにより、ブローチを複数つけられるので、キトンの袖の長さにバリエーションが生まれる。

 

基層

同じ高さの石が水平に一列に並べられた層

 

クワトロチェント

15世紀を意味するイタリア語で、広くは、フィレンツェで誕生した大規模な文化的・学問的運動であるルネサンスの初期から盛期にかけての時代を指す。

 

献酒

祭りや旅立ち、催事、家庭祭式、死者の記念などの際に、「フィアレー」と呼ばれる平皿を用いて、地面や祭壇の上に注いで、液体(牛乳、ぶどう酒、ぶどう酒とはちみちを混ぜたものなど)の供物を神に捧げること。

 

舷窓(げんそう)

オール(櫂)を通すのに使われた船体の四角形の開口部。

 

後光

キリストや聖母、聖人などの聖性を示すために、彼らの頭のまわりに描かれた光の輪であるが、単に一本の線で表されることもある。

 

祭壇

ギリシアの祭式において、祭壇は、神々への供犠(くぎ)を行うためのものである。石で作られることが多く、ペルガモンの「大祭壇」のように、階段を使って祭壇まで行くようなものもあった。

 

 

シャンポワゾー

シャルル=フランソワ=ノエル・シャンポワゾー(1830年~1909年)は、ハドリアノポリスのフランス副領事で、サモトラキ島で発掘を行うための資金援助を帝国政府から受けた(1863年)。その時に、サモトラケのニケを発見した。

 

 

「勝利の女神」像

女性の像で、陸上競技から戦争に至るまで、勝利を収めた時の知らせを、地上全域を飛び回って伝達するため、大きな翼を有している。勝利の女神は、メッセンジャー(ギリシア語で「アンゲロス」)であり、時には、トランペットを吹き鳴らして、注意を促す。冠や、細い帯、シュロの葉、武器飾り、船飾りなどの勝利の印を、飛びながら勝利者に運ぶ。

 

船嘴 (し)

船首の先端部分。装飾あるいは攻撃の際の武器として使われた。

 

船首

船の前部

 

高浮彫

実際の体、あるいは物体の盛り上がりの半分から四分の三の高さまで厚みを持たせて彫刻した浮彫。

 

柱廊

天井あるいはヴォールトが柱列で支えられている吹き放しの回廊。

 

ディオスクロイ

ギリシャ・ローマ神話で、ゼウスとレダの間に生まれた双子の兄弟、カストルとポリュデウケスを指す。馬に乗った英雄として、カリドンの猪狩りや金羊毛を獲得するための遠征にアルゴナウタイと共に参加するなど、数々の伝説の戦いに挑んだ。カストルの死後、ポリュデウケスはゼウスからその不死の力を兄と分かち合うことを許された。

 

テオイ・メガロイ

(ギリシア語で)「偉大なる神々」。

 

テッサリア地方

ギリシア北部の地方。

 

 

デメトリオス・ポリオルケテス1世

デメトリオス・ポリオルケテス1世(前336年頃~前283年)は、マケドニアの将軍、またマケドニア王(在位前306~前287年)。アンティゴノス1世(アレクサンドロス大帝に仕えた将軍)の息子である。

 

パロス

エーゲ海にあるギリシアの島(キクラデス諸島に含まれる)

 

秘教的な祭式

一般に公に行われたその他の祭式と異なり、秘教的な祭式は、それにまつわる秘密に特徴がある。

 

ヒマティオン

一枚の長方形の羊毛布で作られたマントで、バリエーションに富んだ着こなしができた。男性は、キトンの上から、あるいは直接肌の上から羽織った。体の周りで非対称的な襞を作ることが多かったが、ショールのように両腕の上に左右対称にかけることもあった。女性は、腰の周りで結んだり、布の一部を頭の上でヴェールのようにかぶったりした。「ヒマティオン」の語は、転じて、ゆったりと襞を付けて着るタイプの衣やマントなども表した。

 

プロピュライア

聖域の入り口を表す壮大な門。

 

フリーズ

西洋古代建築の建物内・柱・外壁の頂上部の帯状の平面部。一般に彫刻や文様などで装飾が施された。

 

プリンス(柱礎)

柱や彫像の下部を構成する正方形、あるいは長方形の平らな石。

 

舳(へ)先

一般的には先が丸い形状をした、竜骨につながった木製あるいは金属の部材で船首の一部分を成す。

 

破風(はふ、ペディメント)

西洋建築の切妻屋根の正面部にできる三角形の装飾部分。

 

ヘレニズム時代

アレクサンドロス大帝の征服以降の3世紀を指す。この時期、征服された国々は、ギリシアの美術や文化に影響を受けた

 

ラリサ

ギリシアのテッサリア地方にある都市。

 

竜骨(キール)

船体の中心線に沿って船底を船首から船尾へと貫く主要部材。船の背骨にあたる。

 

 

ロドス島

エーゲ海にあるギリシアの島(ドデカネス諸島に含まれる)。

 

 

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